ヨモギクキコブフシ

 ヨモギクキコブタマバエによって、ヨモギの茎の片側に形成される偏球形から半球形の虫えいで、直径4〜10mm、高さ3〜6mm、表面は滑らかで淡緑色ないし緑褐色、短くて白い軟毛が生える。成熟すると陽光面が紅色を帯びることがある。
葉脇や葉柄におおく見られ、ときに1本のヨモギに複数個が連続して作られる。
内部に複数の幼虫室があり、それぞれに1匹の橙赤色の幼虫が入っている。成熟すると表面にひび割れを生じて裂開し、成虫が羽化する。

[虫えい形成者]
 ヨモギクキコブタマバエ タマバエ科 Rhopalomyia struma Monzen

[生態]
 年間2〜3世代、虫えいは7月から10月におおく見られ、成虫は8月から9月に羽化する。齢構成が重なり、古い虫えいに接して新しい虫えいが見られる。秋までに羽化しなかった3齢幼虫は、虫えい内でそのまま越冬すると思われる。詳細は不明

[関連寄主植物] オオヨモギ
[虫えい異名] ヨモギコブフシ、ヨモギイボフシ

寄主 オオヨモギ
虫えい(茎)
虫えい(葉柄)
虫えい(裂開部)
2005.09.06/旭川市