ヨモギハシロケタマフシ

 ヨモギシロケフシタマバエによって、主にオオヨモギの葉裏に形成される球形ないし紡錘形の虫えいで、直径6〜10mm、高さ6〜12mm、1枚の葉に複数の虫えいが形成されることが多く、葉柄や茎にも形成される。表面は淡い黄緑色で、陽光面は薄い紫色をおびることがある。全体が白色の綿毛におおわれ、外見は白から緑白色に見える。中央部に紡錘形の幼虫室が1室、橙黄色の幼虫が1匹入っている。

[虫えい形成者]
 ヨモギシロケフシタマバエ タマバエ科 Rhopalomyia cinerarius Monzen

[生態]
 年間世代数は地域や生息環境によってことなり2〜3回、6〜9月に成虫が発生するといわれているが、齢構成が複雑に重なっていてもっと多い可能性がある。越冬は虫えい内の3齢幼虫による例が多い。

[関連寄主植物] オオヨモギ
[虫えい異名] ヨモギケタマフシ、ヨモギシロケフシ

寄主 オオヨモギ
虫えい
2005.09.05/当麻町
虫えい
2001.10.27/朝日町